察したけど察したくなかった話
ご依頼成立後のやり取りで依頼主さんから「立ち絵の足元は映像内に映さないでほしい」と言われた。
察しました。察したくなかったけど。
自分も多少なり絵を描くし、動画の絵も描かせていただいているので分かるのですが、足(脚)や靴って描くの難しいです。
本当に難しい。今でも適当に描いてバランスが崩れるのを恐れて苦手な向きの脚の時はクリスタの3Dモデルに頼っています。
ありがとうセルシス。
多分その方は、描いてもらった絵の足元が気に入らなかったんだと思う。
二人の関係は知らないが知り合いが、知り合いが善意で描いてくれたなら「足が変だから直して?」とはなかなか言えない。依頼したんだとしたら無償修正回数内で直らなかったとか。
お気に召さないところはあるけど「〇〇という曲に使うので」と言った以上、実際に動画に使ってイラストレーターさんにも報告しないといけないだろうから使わないわけにはいかない。
いろいろあるというか。推測だけれど。まぁ、そういうのも全部なんとなく察した。
その絵に対して、自分は特に悪いとは思わず「分かる、靴とか足むずかしいよな…」と。全体で言えば丁寧な塗りで画質も良く素敵な絵だと思ったのですが、相手の文面から理由は何となく伝わってくる。
結果として極力画面に映さず、シルエットでは少し映すように抵抗しました。せっかくイラストレーターさんが描いたんだから、どっかに映るシーンを作りたい。でも依頼者は映すなという要望だから、その隙間を頑張って縫った記憶がある。
そんな風に扱われる絵が少なくなったらいいなと思いつつ、でもバランス悪いと感じるところを直してくださいって素直に言うの難しい。今まで自分が描いた絵も相手がそう思ってたことは大いにあると思ってる。
個人的には、ひととぎに素材を渡す時、実はこの素材に納得してないんですって感情を伝えないでほしいなと。「〇〇の素材もイラストレーターさんが用意してくださったのですが、使わなくてもいいです」って言われたら自分は意地でも使います。なので使わなくてもいいものは送らないでください。